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短編 目次短編 (62)バイブレンジャーモモ子(1)
「あ、ん、んんっ、は、ああ…」
あ、ああ…、い、いく…。
夜更けの自室でモモ子はバイブでオナっていた。まだ幼さの残る手が快感に震え、カリムチな太ももが緊張して力んでいた。
「ん、あ、ああっ…」
い、いっちゃ、ううっ…。
低い電動音を響かせる電動バイブを出し入れして濡れ濡れの媚肉をこするモモ子は、後頭部を枕に押しつけて背中を浮かせると、汗が滲んだ新鮮なカラダを緊張させてエクスタシーに達した。
「は、はあ…、?…」
ああ…、ん?…、なに?…。
荒い吐息にまみれて快感の余裕に浸っていたモモ子だったが、いつの間にかアニメのヒロインのようなコスチュームを着ていることにギョッとした。
モモ子、よく聞きなさい…。
「え、誰?…」
頭の中で優しく響く声にさらにギョッとしたモモ子は、キョロキョロと部屋の中を見回していた。
声を出す必要はありません…、私たちは感応波で話すことが出来るのです…。
「感応波?…、テレパシーってこと?…」
薄暗い部屋に人の気配はなかった。声は相変わらず頭の中で優しく響いていた。
そうです…、声に出さなくて、いいですよ…。
「はあ…」
なんだかよくわからないモモ子は、これは夢か寝ぼけているのだと思った。
いいえ、夢じゃありません…、あなたのアルファ波は覚醒状態を示してます…。
「え?…」
声に出してないことにツッコまれたモモ子は、急に恐くなった。
怖がる必要はありません…、私はマザーバイブ…、
太陽系から遠く離れたある星系から…、あなたに話しかけています…。
「あ、はあ…」
またしても心を読まれたモモ子だったが突拍子のない話に現実感がなく、なんだか気抜けした顔でとりあえず聞くだけ聞こうと思った。
私たちはバイブレンジャーとして、宇宙の平和を守っています…。
そして辺境の星、地球で悪がまかり通っていることを知りました…。
本来なら、私たちの仲間が行って悪を征伐するべきなのですが…、
私たちの姿は、アナタたち地球人とかけ離れていて、きっと恐れらてしまうでしょう…。
そこで地球人のモモ子に、私たちの仲間になってもらうことにしました…。
…、そんなこと、勝手に決められても…。
口調は柔らかだが、一方的な言い分にモモ子はちょっと不機嫌だった。
…、たしかにそうですね、でも、正義をおこなうことは、あなたにもメリットがあります…。
ん、メリット?…。
またも心の中のつぶやきにツッコまれたモモ子は、現金にもメリットに食いついていた。
そうです…、それはあなたが悪を懲らしめたときに、わかるでしょう…。
あなたはその、「パール入り電動イボイボバイブクマさんGマックス」でアクメに達したとき…、
バイブレンジャーモモ子に変身して、悪者を倒す正義の力を得ます…。
いつも身近に「パール入り電動イボイボバイブクマさんGマックス」を持ち歩いてください…。
私たちはいつもモモ子を見守っています…、悪を倒して正義を守りましょう…。
?…、ようするにおまえひとりでガンバレ、ってこと?…
マザーバイブの言い分を要約して不機嫌になったモモ子が、心の中でつぶやいたが、もうツッコミはなかった。
しかし、もっとマシなデザインなかったの…。
1950年代のアメコミのようなハデなデザインに呆れ顔なモモ子だった。
ゴメンなさい、その頃の資料しか手に入らなくて…。
そしてそれにはツッコミが入った。
あ、そ…。
割とどうでもいいつぶやきには応えるマザーバイブに呆れたモモ子だったが、オナニー疲れですぐに熟睡してしまった。
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