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== 短編 ==

短編 (59)女湯ヒーロー(10)

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短編 目次

短編 (59)女湯ヒーロー(10)

「…」
触手の餌食となりイボイボバイブでズコズコされて、昇天したさやかと佐江のÜローターは沈黙し、残るは彩佳のÜローターのみとなった。

「やあん、こないでえっ」
ヌルヌル、やだあっ…。
ゆっくりと近寄り触手を伸ばしてくる宇宙怪獣テンタクルバイブに、彩佳が気弱な女の子のような悲鳴を上げる。

「ぢゅわっ、彩佳ちゃん、助けに来たよっ」
そこへいかにもスーパーヒーローらしいもったいぶった登場をした(というかようやく緊縛が解けて駆けつけた)サルガが、テンタクルバイブの前に立ちふさがる。
やった、ナガミ、軽くやっちゃって…、
これでヌルヌルを触らなくて済むとお気楽に笑った彩佳だったが、
「ひっ、やだあっ、なんでくるのよおっ」
へ?…、アンタはナガミと、ヤッてなさいよ…。
自慢気に仁王立ちするサルガを迂回したテンタクルバイブが、彩佳のÜローターに襲いかかる。

「やだあっ、キモいっ」
うわっ、もう来たっ…。
あっさりコックピットに触手の侵入を許した彩佳は、Üローターを放棄して逃げ出した。
「ひっ、やだ、追ってこないでえっ」
脱兎のごとく逃げる彩佳だったが、巨大なテンタクルバイブの触手はあっさり追いついた。

「や、やだあーっ、いやあーっ」
ヌルヌル、やだあっ、キモい、やめてえっ…。
気持ち悪いヌルヌルが巻き付き、先端のイボイボバイブが彩佳のオマタを狙う。
「やめろ、彩佳ちゃんに手を出すな」
あわやという時に駆けつけたサルガが触手を引きちぎり、彩佳を救出した。
おそい…、さっさとやっちゃってよ…
助けてもらった彩佳だが、心の中でサルガをノロマと罵っていた。

「う゛ぁわっ」
SM趣味で女の子イジメの楽しみをジャマされたテンタクルバイブは、怒りのあまりゆでダコのように赤くなり全身タイツのようなサルガに火炎攻撃した。
「えっ」
触手以外に、あったのね…。
火だるまになりながらその場に立ち止まるサルガを見上げて、彩佳はまだ奥の手を隠していた宇宙怪獣の狡猾さに感心していた。

「ちょっと、さっさとやっちゃいなよ、スペルマ光線、どぴゅって」
灼熱の火炎を苦悶しながら必死に耐えるサルガに、彩佳が無責任に必殺技をはやし立てる。
「だ、だめだよ、彩佳ちゃんが巻き添えになっちゃう…」
彩佳の楯となってみすから火炎を受けるサルガは、文字通り塗炭の苦しみにもだえながら、彩佳を心配して攻撃できずにいた。

「え…、うそ…」
あんた…、ホントに、私がスキなのね…。
その一言で自分を慕う男に身を挺して守られる可憐な美女というシチュエーションにどっぷりはまった彩佳は、ウルウルした目で火だるまのサルガを見上げていた。

短編 (60)につづく
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