ろま中男3 作品リスト私立聖光威学園 目次私立聖光威学園 (1)入試前日
明日は入試だ。オレは単願でココしか受けない。移動に1日かけて関東の僻地にあるこの学校にやってきた。
私立聖光威学園(しりつせいこういがくえん)には4年制と2年制のコースがあるが、卒業しても大学や短大としての卒業資格はもらえない。学校法人として認められていないからだ。
それどころか性行為のエキスパートを育てるというカリキュラムが、某TKY都の青少年保護健全育成条例など悪法のせいで違法と見なされているようだ。だが尊敬する学校長は教育に対する公権力の介入を拒否し、確固たる信念の元に有為の人材を育成し、各界に名だたる風俗関係者を輩出している。
オレはこの学校を首席で卒業し、『AVの神』になるという壮大な野望を胸に抱いてやってきた。
今は寮の空き部屋を貸してもらって長旅の疲れを癒している。オレはチンコに血がにじむような鍛練で日々を過ごし、高校生活すべてをこの学校に入るために費やしてきた。準備は万全だ。
風呂、入っとくか…。
まだ風呂に入るには早いが、先輩たちの迷惑にならないように先に入ることにした。
だれか、いるのか?…。
寮に付属する浴場にはすでに先客がいるようで、タオルにくるまれた着替えだろう包みが入った脱衣カゴが目についた。
負けねえぞ…。
オレと同じ受験生だと思い込んだオレはさっさとハダカになり、競争心をフツフツと燃え上がらせて気合いを入れると、息子をシゴいて臨戦態勢を整えた。
大きさには自信がある。最初にビビらせておいて試験本番で戦意喪失させる作戦だ。
「よう、明日は本番だな、お互いがんばろうぜ」
オレはめがねを取ると視力は0.1以下のド近眼で、その上浴室は湯気で曇っていてほとんど何も見えないが、頭を洗うライバルのずいぶん華奢な背中を認めて隣に座った。
「え…」
泡まみれのままの振り返ったそいつの声はずいぶんトーンが高かった。いまだに声変わりしてないヘタレ野郎かと思ったが、頭に当てた手から下を見るとヒジの下にふくらみが見えた。小振りだが形のいい乳房だった。
「女?…」
男子寮の風呂だし、当然男湯だと思っていたのでオレは動転していた。それは向こうも同じようで頭に手を当てたまま身じろぎもせずにオレを見つめていた。緊張感を伴った静寂がしばらく二人の間に漂っていた。
「きゃっ」
甲高い悲鳴がしてそいつは顔を背けた。その声にでかさにビクッと肩をすくめてキョドったオレは、危うくスケベイスから滑り落ちそうになったが、臨戦態勢の息子を見た反応だと気付いた。
状況が理解出来ずに動揺するオレは、ワキの下からのぞくキレイなオッパイの先端でピンクの乳首がかすかに揺れているのを、しばらく見つめていた。
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