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== 英語教師英梨2 ==

英語教師英梨2 (1)井上

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英語教師英梨2 (1)井上

井上直紀は高校1年生だ。中学時代は剣道部のキャプテンで定期試験でも常に学年上位の文武両道で、井上に想いを寄せる女の子は多かった。ラブレターを貰ったこともあるし、バレンタインデーにはチョコを山ほど貰っていた。

思春期の直紀は女性に興味はあったし、健康な男子なのでオナニーが習慣だった。しかし硬派を装ってはいたが、奥手の直紀は女の子とつきあうことなく中学生活を終えた。

高校生になった直紀は女の子とつきあうコトを、心に秘めた密かな目標にしていた。ただ奥手の直紀は硬派として振る舞って女の子を遠ざけていたせいか、いざ女の子と話そうとすると異常な発汗と手足の震えが出ることに気付いて、高校生になって半年近く立ってもまだ特定の女友達はいなかった。

2学期がはじまって1週間以上経ったその日はまだ残暑厳しく、25度を超える気温と湿度の高い蒸し蒸しする朝だった。

その朝寝坊した直紀は駅まで全力疾走し、なんとかいつもの電車に間に合った。走り込んだ車両がいつもと違う場所だったためか、ヤケに混んでいた。エアコンが肩から上だけを涼しくしてくれる満員電車に押されて、汗に濡れたシャツがベットリへばりつく不快感に顔をしかめた直紀は、目の前の美少女がこちらを見ていることに気付いて、ドキマギした。

女性恐怖症に近い発汗や手足の震えがまだ直ってない直紀は、目の前の美少女が微笑んでくるのに、どうしていいかわからずに焦っていた。ただふっくらした胸が汗の引きはじめた胸に押しつけられて、ぐっしょり濡れた感触に気持ち悪がられないか、柔らかい気持ち良さに膨らんだ股間を気付かれないか、という2つの不安でいたたまれない気持ちだった。

直紀は早く電車が駅に着いてくれるのを祈っていたが、だからといって今日だけ電車が速くなるはずもなく、次の駅に着くまでの約5分間、この状態で耐えるしかなかった。

まだドキドキが収まらない直紀だったが、少女の顔をどこかで見た気がしていた。セーラー服はウチの高校の制服みたいだし、同じ1年生でこの美少女を見たような気がしていた。

あ…、あの娘だ…、なんて、名前だっけ…。
1学期にある事件があって、赴任したてのエリ先生と1年生の女の子が被害者になったというウワサを思いだした直紀は、目の前の美少女が隣のクラスの女の子だと気付いた。

「(おはよ)」
直紀が思い出したのとほぼ同時に少女が声をかけてきた。
「お、おはよ」
なんとか挨拶を返した直紀だったが、触れそうなほど近くにあるカワイイ顔にますますドキドキしていた。

「(あのね…、痴漢…)」
「えっ、オレじゃない」
カワイイ唇から漏れたセリフに、痴漢扱いされたのかと思った直紀は慌てて否定した。

「(ちがうの…、だれか、お尻、触ってるの)」
「え…、(誰が?…)」
苦笑した美少女は背伸びして耳元でささやいた。甘い吐息で耳タブをくすぐられた直紀は、抱きついてくる柔らかいカラダにますます股間を膨らませて、今度こそ自分が痴漢扱いされるんじゃないかと怯えながら、目のすぐ横にある耳ダブの小さな耳に小声で聞いていた。

「(わからない…、アナタ…、お尻触られないように、手、腰に回してくれない)」
耳をくすぐるような甘えた声に、直紀のドキドキは最高潮だった。
「(こう…、すれば、いい?…)」
美少女の色っぽいお願いに舞い上がっていた直紀は、言われるままに腰に手を回してふっくらしたヒダスカートの腰に手を当てていた。

「(もっと、手のばしてくれないと…、お尻のほうに…)」
背伸びして寄りかかってくる美少女に抱きつかる形になった直紀は、柔らかい女の子のカラダにドギマギしながら
「(こう?…)」
言われた通りに手を伸ばして、お尻を押さえていた。指先から柔らかいお尻の感触が伝わってきて、直紀の股間は最高潮に盛り上がって美少女の股間を押していた。

落ち着いて考えれば、この娘にからかわれていることはすぐにわかったかもしれないが、満員電車で同い年の女の子と密着してテンパっていた直紀は、冷静に考える余裕がなかった。というよりカワイイ女の子のカラダにのぼせ上がって頭に血が上っていた直紀は、ほとんど変質者のようなハアハアとアブナイ吐息を響かせていた。

英語教師英梨2 (2) につづく
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