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== オレの子を産んでくれ ==

オレの子を産んでくれ (1)突然の告知

ろま中男3 作品リスト
オレの子を産んでくれ 目次

オレの子を産んでくれ (1)突然の告知

いいなあ…、たまらんぞ、…。
オレはニヤけそうな顔をなんとか保って、幸せな気分で丸イスに座っている。

ここ何日かキリキリズキズキする胃の痛みに悩まされていた。どうにもガマンできなくなって病院に来た。

しかし「禍福は糾える縄の如し」というが、腹痛という不幸に見舞われたオレに、美人女医との出会いというラッキーが待っていた。大がかりな機械でなんだかよくわからない検査を受けたあと、美人先生の診察を受けていた。

はうっ、うひゃあっ、たまらん、…。
お腹を見せてといわれてシャツを持ちあげたオレは、垂れた前髪を物憂げに直したしなやかな手で触診されて、ゾクゾクするような興奮を覚えていた。

「ここ、痛いですか?…、ここは?…」
「いえ…」
はあっ、きもい、いいぞ…、もっと、触ってくれ、…。
興奮でふるえるオレが痛がっていると思ったのか、シャインリップの唇がかすかに開いていかにも美人っぽい声が聞いてくる。オレは夢心地で痛さなんて全く感じてなかった。

色っぽい足…、ストッキングの奥の…、ナマ肌が…、
白衣に黒ミニスカという定番コスプレのようなファッションが、若い衝動を刺激して劣情を煽る。ガーターストッキングに圧迫された太ももの奥、ムキ出しになったしっとりした肌の部分がまぶしい。ストッキングから開放されてプックリ膨らむ柔らかそうな肉が、男心をそぞろに誘っていた。

見えそうだ…、しゃぶりつきてえっ…、おっと、やばい…。
カルテに目を落とす彼女に気付かれないように、パンチラゲットを狙って下半身を視姦していたオレは、当然のように膨らんだ股間に内心焦った。

「あの…、先生、どうなんでしょうか」
女医みたいな高めの女と、やるチャンスなんか、絶対ねえだろうけど…、はあっ、やりてえ…。
スケベ心を何とか押し込めてTPOを意識しない下半身をさりげなく隠しながら、さっきから黙ったままカルテとにらめっこしている端正な横顔に声をかける。

「がんだ…、え…、あ、ちがうの…」
オレより年上のはずだが、ふいと疲れたような顔を上げた先生は、少女のようでかわいかった。
「そうねっ、しばらく刺激物を避けて、お腹に優しいモノを食べてください、お薬出しておきますから、じゃあこれ、薬局で薬を貰って帰ってね」
そんな気持ちが伝わったのか、若干取り乱し気味の美人女医はぎこちない笑顔を作り、おちつきない口調で視線を泳がせて早口で言い終わると、処方箋を渡して出て行くように促す。

「はい…、ありがとう、ございました…」
なんだ?…、あれ?…、え、そういえばさっき…、ガンって、言わなかったか、…。
追い出されるように診察室を出たオレはなんだか納得できなかった。そしてふいに最初の一言を思いだして戦慄した。

ガンなのか、オレ、…。
ガン疑惑で美人女医との幸せなひとときなどすっかり吹き飛んでいた。薄ら寒い恐怖に襲われたオレがもう一度ちゃんと話を聞こうと診察室に戻ると、
やっぱり、キレイだなあ、…。
ドアのスキマから座った先生がうつむいてため息をつく姿が見えた。愁いを帯びた横顔が美しい。
「あと、半年か…」
ドアに手をかけて入ろうとした瞬間、寂しそうな声が聞こえた。

?…、半年?…、オレは半年で死ぬのか?…、もう、手遅れなのか?…。
美人女医の端正な横顔や脚線美など、その声で意識から消し飛んだ。全身から力が抜けるような絶望感で目の前が真っ暗になった。

それからどうやって帰ったのか憶えてないが、気づいた時には下宿先のアパートにいた。

オレの子を産んでくれ (2) につづく
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