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美人秘書美沙希 (44)一緒に通勤

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美人秘書美沙希 (44)一緒に通勤

「あ、鼻血、出てる…」
千葉に寄りかかって顔を上げた美沙希は、鼻から血が垂れるのをみてティッシュを取りだした。

「あ…、あの、美沙…、伊藤さんも…」
ヘタレ男からあっさりパンチ喰らった時の鼻血を思いだして慌てて鼻を押さえた千葉は、美沙希のポッテリした唇に血が付いているのをつい口走っていた。
「あ、ホントだ…、やだ…」
さっきキスしたときに付いたのだと気付いた美沙希は、はにかんだように笑って千葉の鼻血を拭いた。

「うふっ…、会社行くんでしょ、一緒に行きましょ」
美沙希が唇に付いた血をペロッと舐める。そんな奔放なかわいらしさに、千葉はますます惹かれていた。照れたように笑った美沙希が千葉の手を取って歩き出す。
「あ、はあ…、あ、あの男、伊藤さんの、何なんですか…、いやっ、言いたくなかったら、いいんですけど」
まるで恋人同士のように美沙希と並んで歩くのに、感動して感無量の千葉は何か言わなければと、思ったことをつい口に出してあわてて取り消した。

「知りたい?…、私のお願い、きいてくれたら、教えてあげる」
もう、カワイイんだから…、からかいたくなっちゃう…。
オドオドする中年にまたまた胸キュンした美沙希は、小悪魔な笑みを浮かべてジッと見つめる。
「あ、はあっ、なんですか」
カワイイ笑顔をまともに見られない純情な中年は、顔が緩みそうになるのを懸命にこらえて聞き返す。

「美沙希、って呼んで…、お願い」
ちょっと、エッチかも…、いいよね、…。
ウルウルした目でおねだり光線を発射した美沙希は、襟元から溢れそうな胸を腕に押しつけて、キスをおねだりするように唇を突き出してみせる。
「あっ、ああっ、はいっ…、み、美沙希…、さん…」
腕に押しつけられた柔らかい感触とウルウルで小悪魔な笑みに、中年の純情をわしづかみにされて根こそぎもってかれた千葉は、完全に浮き足だってドキマギしていた。

「で…、あの男は?…」
何とか気持ちを落ち着けた千葉はかろうじて平静を装い、歩きながら聞いた。
「うん…、困ったヤツなの」
どう言ったら、いいのかな、…。
美沙希が言いよどんでいると
「美沙希さんの、恋人ですか」
真剣な表情で千葉が迫ってくる。

「え…、違うっ、違うっ…、そう、弟、みたいな…」
気の弱い中年のはずの千葉の迫力にちょっと驚いた美沙希は、妹の彼氏なら弟みたいなモノだと思って落ち着き無く応えていた。

美人秘書美沙希 (45) につづく
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