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== 大学教授美穂 ==

大学教授美穂 (74)異変

ろま中男3 作品リスト
大学教授美穂 目次

大学教授美穂 (74)異変

「いい?…、私の言うことをちゃんと聞きなさい」
イスに腰掛けた美穂は足を組むと、
三白眼で心細げに立つ万年助手を見上げる。

「はいっ」
冷たい視線にゾクゾクした後藤は、
さっきまでこみ上げていた吐き気を忘れて
美穂の綺麗な脚線美の前にひざまずいて
女王様の次の言葉を待った。

「能なしのおまえにもわかりやすいように」
「言って上げるから、ちゃんと聞きなさい」
「はい…」
「私に触れることは二度と許さない」
「はい…」
「ココであったことは、絶対にしゃべらない」
「はい…」
「破ったら、その時点でクビにする」
「は、はい…」

女王様の矢継ぎ早の命令に打ちのめされ、
精力も抜けて抵抗する気力のない後藤は、
美穂に従う以外に選択肢はなかった。

惨めな下僕は女王様のご宣託にいちいちうなずいていた。

「わかったわね」
「あなたがアレをする姿や」
「ナニを飲む姿は写真に撮ったから」
「裏切ったら、バラまくわ」
完全に屈服する後藤に反抗の心配はないが、
美穂は恥ずかしい写真が手の内にあることを
強調して念押しする。

「はい、教授には二度と触れません…」
「教授とのことは絶対にしゃべりません…」
冷たい切れ長の目で見つめられた後藤は
マゾ気を煽られてゾクゾクしながら
恐縮して命令を復唱した。

「ちゃんと言いつけを守っていれば」
「たまにはあなたの好きな」
「おパンティを見せて上げるわ」

絶対的な恭順の意を表す後藤に、
美穂はネットリした笑みを浮かべて見おろした。

「はいっ、ありがとうございますっ」
女王様が差し出したアメに
万年助手から暗い表情が消し飛んだ。
後藤はスケベ面をうれしそうに輝かせて
美穂の提案に飛びついてきた。

「わかったら、戻りなさい」
下着を見るのが、そんなにうれしいの?…。
後藤のうれしそうなバカ面に呆れながら、
そんなバカ男からでも求められる自分の女の価値を
再確認して美穂は気分が良い。

美穂は自然に笑みを浮かべて女の艶を漂わせる。

「はい、失礼しますっ」
美人教授の美しい笑顔に見とれた後藤は
クビ寸前の窮地をすっかり忘れていた。
セクシーなおパンティを妄想しながら
後藤はうれしそうに教授室から出て行った。

ちゃんと、わかったのかしら、…。
嬉嬉として出て行った後藤の背中を見送った美穂は
若干の不安を感じて、
やっぱり、もう一度クギを刺した方がいいわね、…。
今一度念押しの必要を感じていた。

「私よ…、真田君、来てるかしら?…、うん、来るように言って」
万年助手を屈服させて一仕事終えた気になった美穂は
真田の顔が見たくなった。
研究室に電話した美穂は真田を教授室に呼んだ。

変じゃないかしら、…。
恋人の来訪を待つウキウキした気分で
鏡を手にした美穂はウェーブのかかった髪の生え際を確認していた。

…、あれ?…。
急にカラダから力が抜けて、美穂は突然机に突っ伏した。
息が、できない?…。
胸がドキドキしてうるさいくらいに鼓膜に響く。
息が出来なくて、美穂は懸命に口をパクパクさせる。

…、助けて…、誰か、…。
意識が薄れていく美穂は助けを求めて
ドアに向かって手を伸ばしていた。

しなやかな指の向こうでドアが開いて真田が入ってくる。
ぼんやりした真田の姿を見た美穂の手が力尽きて落ちた。

異変に気付いた真田が血相を変えて声を荒げたが
美穂には聞こえてなかった。

大学教授美穂 (75) につづく
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