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大学教授美穂 (65)不貞の告白

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大学教授美穂 (65)不貞の告白

「…、どうしたんですか?」
急に泣き出した美穂に
どうしていいかわからない真田だったが、
立ち上がると寄り添うようにして嗚咽に震える肩を抱いていた。

「ううっ、うんっ、うううっ」
優しく抱かれた美穂は
堰を切ったように泣き出して真田にすがっていた。
真田は美穂のカラダを受け止めて
震える背中を優しくさすっていた。

「あ、うっ、うんっ…、はあっ、ごめんね」
ひとしきり泣いてやっと落ち着いた美穂は、
ゆっくり顔を上げて真田の顔を見つめた。

「…、大丈夫ですか」
涙に濡れた顔にかすかに笑みを浮かべる美穂に、
少し安心した真田は無意識に聞いていた。

「うん…、座って…」
小指で目尻の涙を拭き取った美穂は懸命に笑顔を作り、
真田を押し返すと居ずまいを正して座り直した。
真田は言われた通りに美穂の対面に座った。

「黙って聞いて…、お願い…、」
緊張気味に見つめる美穂に
「はい…」
真田はまじめな顔でうなずいた。

「後藤のことだけど…」
「気の迷いとしか言いようがないんだけど…、私…」

後藤との関係を告白しようと決意した美穂だったが、
真っ直ぐに見つめる真田の目に言いよどんで
「お願い、後ろ向いて…」
顔を伏せるとまた絞り出すようなつらそうな声を漏らした。

「…、はい」
逆らう気のない真田は
立ち上がってイスを回すと美穂に背を向けた。

「ホントにどうかしてた…、着替えてる途中で」
「教授室に後藤が来て…、私、寝たフリしたの」
美穂は真田の背中を見つめて話し始めた。

「そしたら…、後藤は、私のカラダを…、弄び始めて…」
「それでも…、私…、寝たフリ、してた…」

言いながらあのときの興奮を思いだした美穂は、
バスローブ一枚のカラダを抱きしめるように
たわわな胸の下で組んだ手に力を入れて、
ナマ太ももをギュッとすりあわせた。

着替え?…、寝たふり?…。
後藤さんが?…、弄ぶ?…、美穂さんを?…。

真田は忠犬のように言われたままいすに座っていた。
背中をくすぐるような声を聞きながら、
その単語が意味することを
予想しながら理解したくなくて、
あるいは美穂が冗談だと言いだすんじゃないかと、
一縷の望みにすがっていた。

「後藤の…、イヤラらしい手が…」
「体中を這い回って…、」

そこまで言うと美穂は真田の背中を見つめた。
いすに座って背中を向ける真田は
さっきから全く動かずに黙って
美穂の告白を聞いていた。
美穂には心なしかその背中が震えている気がした。

「…後藤は、私の意識が、ないと思って…」
「イヤらしいコトを…、していた…」

美穂はもちろん自覚していなかったが、
自らの不貞を告白する露悪に
倒錯した興奮を感じたのか、
ギュッと力を入れた太ももの根本を潤ませていた。

「私…、抵抗できなくて…、それどころか、もっと…」
はじめは聞き取れるくらいの声だったが、
だんだん興奮してきた美穂の声は
真田の震える背中に響いていた。
その声には官能の響きさえ混じっていた。

「教授っ」
とうとうガマンしきれなくなった真田が
振り返って美穂を見つめた。
勢いよく立ち上がった真田に
美穂はビクッと震えたが、
上目遣いに見上げる目には淫靡な光がかすかに宿っていた。

大学教授美穂 (66) につづく
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