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== 義姉さんと孝雄 ==

義姉さんと孝雄 (20)昨日の続き

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義姉さんと孝雄 目次

義姉さんと孝雄 (20)昨日の続き

「孝雄さん、はいっていい?」
どうしていいかわからず突っ立つ孝雄にウットリした真夏がまとわりついていると、ノックの音がして伊織が声をかけた。

「あ、ああっ、姉さん、どうぞ」
(よかった…、助かったっ…)
彼女の声を天の助けと聞いた孝雄は、人並みのオッパイを擦りつけてくる真夏を引き離してドアを開けた。
「…、暑かったでしょ、どうぞ」
肩出しの真夏を黒縁メガメの奥から見た伊織は持ってきた冷たいドリンクを机に置いた。夏物カーディガンを羽織っていたが、濡れたTシャツは着替えて同じタイプの長袖Tシャツの胸に「wanna be your precious」の文字があった。
「ありがとうございます、お姉さま、お綺麗ですね」
単純すぎるほど素直な真夏は伊織を血のつながった姉と信じこみ、小姑になるかもしれない女性に明るくお愛想した。

「あらためて紹介するよ、姉さんの伊織」
(なんか、怖い…、でもオレたち、『世界一仲良しな家族』なんだし…)
黒縁メガメを長い前髪で半分隠して表情のよくわからない伊織の肩に手をかけて抱き寄せた孝雄は、引きつったわざとらしい笑顔で紹介した。
「義姉(あね)の伊織です、よろしくお願いします」
くびれに手をまわしてくる孝雄から知らん顔で一歩前に出て離れた伊織は、会社でしているのだろうと想像できる完璧な営業スマイルで真夏に頭を下げた。
「柿本真夏です、チャウくんの同級生です、それから、うふふっ…」
綺麗な姿勢でお辞儀する地味美人の横をすり抜けた真夏は、逃げ腰の孝雄にじゃれついて思わせぶりなKY発言していた。

「仲がいいんですね、邪魔者は消えますから、ごゆっくりしていってくださいね」
孝雄に馴れ馴れしくする真夏をチラ見した伊織は、口だけ笑ったように見える笑顔で頭を下げると出て行った。
(うう…、怒ってるよ、絶対…)
生まれて初めての修羅場に生きている心地のしない孝雄だった。
「うふっ、お姉さん綺麗なのに、地味なのね…」
対して真夏は文字通り消えてくれた邪魔者にご機嫌だった。ニコニコ笑ってベッドに腰掛けると孝雄の手を掴んで引いてきた。

「昨日の続き…、していいよ…」
脱力して立つ孝雄を半ば強引に隣に座らせた真夏はつないだ手をナマ太ももの上に乗せると、上目遣いの小悪魔スマイルでエッチに笑っていた。

義姉さんと孝雄 (21)につづく
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