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短編 (224) 会社の部下ルミ(18)楽しい居酒屋

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短編 会社の部下ルミ 目次

短編 (224) 会社の部下ルミ(18)楽しい居酒屋

「ここです、いいですか?」
ルミが連れてきたのはチェーンの居酒屋だった。
「ああ…」
(なんだ、普通の飲み屋か…、よかった…)
高級フレンチだったらと心配していたオレは、馴染みのあるのれんにリーズナブルな会計を予想してひと安心していた。

「とりあえず、生中、2つ」
掘りごたつ形式の座敷に通された。いつもの調子で注文すると
「すいません、私はこれ3つ、一緒に持ってきてください」
隣りに座ったルミが遮ってにメニューを指さした。
「生中とコップ酒3、よろこんでえっ」
ハッピに鉢巻きといういかにもな格好をした店員が雄叫びをあげた。
「あと、これとこれとこれと…、お願いします」
耳が痛くなるような大声だったが、ルミは気にする様子もなくつまみを頼んだ。
「マグロとろろがけ、山芋短冊、オクラ和え物、めかぶ刺し身、うなぎの煮こごり、アワビの姿煮、よろこんでええっ」
美人が注文する偏った注文にニンマリした店員は一層大声をはりあげた。
「主任は何にします?」
(ヌルヌルオンパレードに、うなぎとアワビかよ…)
ある種の思惑をにじませる注文に笑うべきか迷ったが、小悪魔な笑みを浮かべるルミが怖くて笑えない。
「じゃあ、ザンギとフライドポテト」
ルミの視線を意識しながらメニューを見たオレは、無難なメニューを頼んだ。

「主任、北海道の人だったんですね」
ルミの網タイツの太ももを盗み見してスケベ笑いを浮かべる店員が戻っていくと、ルミはにっこり笑った。
「は?、ああ…、でも、なんで」
ルミとは個人的な話をしたことがなかったので、いきなり出身地を当てられて動揺した。
「だって、ザンギって北海道の人しか言わないですよ、ふつう唐揚げじゃないですか、北海道の人っていい人が多いですよね、やっぱり広いところで育つとおおらかな性格になるのかな?」
うろたえるオレに嬉しそうなルミは可愛い笑顔だった。妙に北海道人を褒めていた。
「まあ、そうかも…、オレは札幌だから、そんなに広い家でもなかったけど…」
ルミの指摘は的外れでもなく、地元を褒められてなんだか気分が良かった。
「そうなんですか、冬はやっぱりスキーですよね、楽しみですね」
オレのどうでもいい応えを受け流したルミは北国の典型的な想像をして楽しそうに笑っていた。

「スキー…、そうかもな…」
本土の人がいいそうなセリフにオレは苦笑していた。しかし人嫌いオーラで周りと距離を取ってきたルミとこんな風に世間話ができることが嬉しかった。
「私、結構うまいですよ、まあ、本場の人にはかなわないですけど…」
嘲笑されたと思ったのか、ルミがムキになって言い返してきた。
「あ…、そう…」
(コイツ、こんな顔もするのか…)
真面目な顔でじっと見つめるルミにオレはビックリした。いつもシベリア寒気団オーラを発散していたルミが、いまどきの女子っぽい反応をすることに感動すらしていた。

「あ、来た、じゃあ、かんぱあい」
ドリンクが来ると、マスの中で酒に浸ったコップを持ち上げたルミは一気飲みした。
「んっ、んっ…、はあっ、おいしっ…」
飲みっぷりの良さにジョッキに口をつけるのも忘れて見入っていると、ルミは文字通り「駆けつけ三杯」を一気に飲み干した。
「イケる、クチ…、なんだね…」
マスに残った酒に大事そうに口をつけるルミに、オレは恐怖さえ感じていた。
「…、主任、またセクハラですかあ…、ここでイケなんて、下のおクチでえ?…、スケベ大王ですね主任は、あははっ…」
やぶにらみするルミにビビったが、いきなりニヘラと笑うと意味不明なセリフを口走って高笑いした。
「る、ルミ…、田上、さん…、大丈夫か?…」
(きょ、きょわいよ、ルミ…、もう酔ったのか…)
顔色も変わってないし、見た目は美人のままだが完全に酔っぱらいだった。オレはビクビクしながら声をかけた。

「主任っ、お料理来ましたよ、食べてくらはいっ、ねっ」
ルミは大きすぎる胸をムニュムニュ押し付けてじゃれついていた。しかしエッチな気分には全くならず、オレは酔っぱらいにからまれてる気分だった。ルミは自分で頼んだヌルヌルメニューをオレに強制した。
「あ、ああ…、うまいな…」
逆らったら何をされるかわからないのでオレはめかぶ刺し身にハシを伸ばしていた。
「じゃあ、わらしはこれを…、きゃんっ、いやあん、えっちいっ、ウナギさんがアワビさんを、襲ってますうっ」
うなぎの煮こごりをハシでつまんだルミは、アワビの上に落とすと腹を抱えてケラケラ笑っていた。
(…、コイツ、こんな女…、だったのか?…)
オッサンでも言わないような下品なジョークで上機嫌のルミにオレは呆れていた。

「んっ…、あんなことまでしておいて、しらばっくれる気か、この強姦野郎…」
呆れて何も言えないオレに急にやぶにらみしたルミは襟首をつかんでオレを覗きこんできた。
「ふっ…、わかってますよ、業務命令でしょ、謹んでご奉仕、させていだきます」
一番恐れていた事実を指摘されてオレが固まっていると、やさぐれた笑みを見せて股間にしがみついたルミは、社会の窓から息子を引っ張りだしてペロペロ舐めてきた。

「お、おいっ、は、うう…」
(何を…、あ、気持ちいい…、お、そこ、いいぞ…はあ…)
オレの腰に抱きついたルミはふにゃチンを口の中でクチュクチュした。気持よくてオレは即勃起した。大きくなった息子にいやらしく笑ったルミは、血管の浮いたサオを唇でなぶってペロペロ舌を絡ませると、ジュブジュブと濃厚なブロージョブを開始した。

短編 (225)につづく
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