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短編 (190)妄想痴漢電車 (2)セルフ倒錯妄想

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短編 妄想痴漢電車 目次

短編 (190)妄想痴漢電車 (2)セルフ倒錯妄想

いつもの時間に家を出た杏花梨だったが妙に気が急いた。

普通に歩いても余裕を持っていつもの電車に乗れる時間なのに早足になっていた。ミュールの乾いた足音が耳の中でヤケに響いてよけいに気持ちを焦らせる。

腰回りにピッタリ貼り付いてお尻の形をはっきり見せるニットワンピが、裸で外を歩かされる路上露出プレイをしている気分にさせた。後ろを歩く中年リーマンのイヤらしい視線がお尻のナマ肌やその挾間でせめぎ合う女性器に突き刺さっているという自意識過剰な倒錯妄想が、レーストップストキング脚線美の歩みをせわしくさせた。

焦りに近い気持ちが火照った柔肌を汗で湿らせていた。湿った下着のゴムが太もも付け根に食い込むイジワルな刺激が起き抜けから感じていたふしだらな気持ちを増幅していた。

駅にはいつもより5分以上早く到着した。股間に貼り付く下着の湿り気を汗だと自分に信じ込ませようとしていたが、ヌメリ気を帯びたそれに淫らな気持ちが分泌する体液が混じっていることを薄々感じていた。トイレの案内表示が目に入って下着を履き替えたい気持ちに駆られたが替えがないのでどうしようもなかった。

性器に貼り付いた下着の刺激に悩まされながらホームに到着すると、ニット地が淫靡にくぼんだ股間に地味なスーツを着た男達の視線が一斉に注がれる気がした。しかし不安げに落としていた視線を上げてもこちらを誰かが見ている様子はない。それでも恥骨の膨らみとその下のくぼんだ場所に性欲まみれの視線が突き刺さっている気がして、杏花梨はレーストップストキングの絶対領域を落ち着き無くすりあわせていた。

電車が到着した。いつもより1本早い電車はヤケに混んでいる気がした。普通電車しか停まらない駅なので違いはないはないはずなのに、淫らな想いに揺れる女心にはそう見えた。いつもの電車に乗る選択もあったが、なんだか気が急いてこの電車に乗らなければならない強迫観念に駆られて、我先に乗り込もうとするリーマン達の流れに身を任せてしまった。

あ…、ああ…。
起き抜けから感じていたけだるい気持ちが汗で湿った肌の感覚を敏感にしていた。客観的に見ればいつもとさして変わらない混雑具合だったが、電車の揺れに合わせて前後左右からカラダを押される刺激にエッチな気持ちがくすぶり、ろうそくの炎のように揺らめいていた。

や…、だ、め…。
お尻のワレメに革かばんの角が当たっているのに気付いて杏花梨は戦慄した。
いや…、そんな、とこ…。
そんなことはこれまで何度もあったことで、車内の混み具合を思えばこの程度のことを痴漢扱いして騒ぐのは自意識過剰ではた迷惑な行いだとわかっている。しかし尋常ならぬ下半身の鋭敏な感覚が成熟した女体を苛み、人目にさらされながらお尻をまさぐられる恥辱妄想に陥っていた。

…、あっ、や、ああ…。
臀部をいたぶる悩ましい刺激を痴漢じゃないと意識するほどアソコのヌメリ気が増してくる。電車の揺れで革かばんの角がお尻の中心部をきつく押してきたときは軽いエクスタシーに襲われて背筋が反りあがって鼠蹊部がゾクゾクした。満員電車で恥ずかしい排泄器官を嬲られる倒錯昂奮が杏花梨の意識に覆い尽くしていた。

い、や…。
革かばんでひしゃげたお尻を周りのリーマンから凝視されている恥辱妄想で頬が熱い。自意識過剰だと思えば思うほどパールホワイトパンティの股布部分にへばりついたネットリしたシミが広がっていった。

はあ…、あ…、ああっ…。
自縄自縛な倒錯昂奮が頂点に達して女体が意識を無くして崩れ落ちてしまう直前に各駅停車はターミナル駅に乗り換える終点に到着した。カラダを苛む淫らな昂ぶりで意識が朦朧とした杏花梨は降車するリーマンの波に翻弄されながらホームに押し出された。

短編 (191)につづく
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